KDA企画

Tさんインタビュー


Tさん
「スポーツには欠かせない存在:マネージャーについて語る
2020年12月16日公開

スポーツ、特に競技現場において「マネージャー」の存在は重要なものがあります。一言でマネージャーと言っても一般社会において馴染みのある、会社等でも使われる「マネジメントする人」としてのマネージャーと、最近は一般的になってきた地域型、総合型スポーツクラブの「クラブマネージャー」もありますし、部活動にも多くのマネージャーが活動をしています。

それぞれの会社や組織、クラブやチームでも役割や意識も違ったりもすることでしょう。それがその会社の風土やカルチャーなどにも直結している部分かもしれません。

今回は競技現場でマネージャーを経験してきたTさんにインタビューを行いました。このインタビューで出てくるマネージャーのお話が「正解」ではなく、多様なマネージャーのあり方としての1意見だと思ってご覧頂ければ幸いです。

プレイヤーと同じように多くのマネージャーからインタビュー出来れば多くの面白いお話も集まりそうです。スポーツを支えるマネージャーにスポットを当てたいと思いました。では、宜しくお願いいたします!


インタビュー
Q.マネージャーで難しいと思うことはありますか?

T.練習だけでなくチームを運営することもマネージャーの仕事なのでやるべきことが多いこと。また、マネージャーがミスをしてしまうとチーム全体に迷惑がかかるおそれがあり、様々なことを把握しておかなければならないことですね。

Q.まさにマネージャーは「マネジメント」する人だよね。チーム全体を把握していない
と運営できない。どういう人が向いてると思いますか?

T.まずは人のために何か出来る人だと思います。マネージャーは縁の下の力持ちだと思っているのでこれは大事なことだと思います。

あとは、視野を広く見れる人がいいと思います。1つのことばかりに集中してしまうと見落としてしまったり忘れてしまうことがあるからです。

Q.社会に出ても役立ちそうですね。どうやって身に付けていけば良いと思います
か?

T.考え方や日頃の行動の仕方かと思います。普段、何気ない所で相手を優先させたりすることや自分優先で行動しないことではないでしょうか。

視野を広くするには1つ先をよんで行動をしたり考えたりすることがよいかと思います。

Q.何か参考になる本とかはありましたか?

T.読書が苦手なので書籍ではありませんが、選手の役にたてるかと思いテーピングやマッサージの本を読みました。選手に役立つと考えると非常に幅が広く、細部にも渡りますよね。

使えるかなというページには付箋をしていました。

Q.選手へのサポートとプライベートはどのように分けていますか?

T.練習が終わり家に帰ることで1度気持ちがリセット出来ていた気がします。

Q.選手の近くに居る時はなかなか分けるのは難しい面がありましたか?

T.難しいかもしれません。選手から頼まれごとや相談をされることがあるとマネージャーとしての行動になるおそれがあります。

ただ、他愛もない会話をすることもあるのでその時は会話中に切り替えることが出来るのかなと思います。

Q.意図的に声を掛けたりもしますか?

T.フォームやタイム、仕草などいつもと様子が違う時は、こちらから声をかけるように心がけていました。

ただ、先輩に声をかけるのは少し難しかったです。

Q.基本的には声を掛けるより待ちの比率が高かったですか?

T.その状況や選手のタイプにもよりますが五分五分だったと思います。

Q.マネージャーとしての喜びはどういうところにありましたか?

T.元々は監督に進められてマネージャーになりましたが、チームや選手の成績・タイムがよかった時は自分のことのように嬉しかったです。

Q.マネージャーを続けるきっかけはありましたか?

T.きっかけかはわかりませんが自分に合ってるのかなと思ったのとやりがいを感じたからです。

Q.どんなところにやりがいがありましたか?

T.喜びと同じになりますがチームや選手の成績・タイムがよかったときです。

Q.もしマネージャーとして誰かを誘うならどんな言葉をかけますか?

T.チームのために一緒に頑張りませんか、です。

Q.今の時代ならSNSや発信、スポンサーなど更に仕事も多岐に渡ってきたと思います。マネージャーとしてそういった部分でも技能向上を目指す必要はあると思いますか?

T.ある程度は必要ではないかと思いますが、まずはチームのこと、選手のことを支えることが1番であることを忘れないで欲しいです。練習や大会で何かあってはいけないですから。

Q.元々、得意な人ならば特技を持ち寄るような形でそういった発信なども担当するのはありだと思いますか?

T.ありだと思います。

Q.それぞれの特技や得意を持ち寄るとすれば、マネージャーをマネジメントする存在も重要ですか?

T.それは監督、コーチの役目な気もします。

Q.マネージャー同士でリーダーを決めて動くより、フラットな関係の方が動きやすいですか?

T.人数がいる場合は1人まとめ役がいないとだめな気がします。

Q.その辺りは各々のタイプと関係性にも左右される感じでしょうか?

T.まとめ役がいないと確認するべき人がいないのでいたほうがよいと思います。

Q.役割分担は明確に、という感じですか?

T.明確にしなくてもいいですが確認者がいなければミスや抜け漏れが生じることもあるので。

.Q.チームワークを臨機応変に発揮する必要がありますね。部活では毎年卒業や入学がありますが、すぐさまチームは組めるものですか?

T.以前からいる者(上級生など)がしっかりしていれば出来ると思います。そういう意味では余裕ある運営は大事ですね。余裕があれば教えることもできます。



あとがき

スポーツにおけるマネージャーの存在はイメージ通りだったでしょうか?そもそもマネージャーはどんなことをするのか?将来このような役割を果たす中からスポーツマネジメントを専攻する人、スタッフになる人が増えていくことも期待したいです。

また大人になってからのマネージャー活動も楽しそうですね。

プレイヤー、マネージャーなど、スポーツの楽しみ方は立場や役割も幅広くあると思います。Tさん、ありがとうございました。

生涯スポーツ事業、地域活性化事業と共に、こうしたインタビューを通じ、形に残したい、誰かに伝えたいなどのご希望を叶えていきます。

今後も多くの魅力的な方々にインタビューの協力をお願いさせていただきます。また、自分の話も聞いてほしい、形に残したいという「ご依頼」の場合は有料にてお引き受けしますので先ずは「お問い合わせ」にてご相談ください。



インタビュアー:KRC代表 神屋伸行