KDA企画

灘吉将和さんインタビュー


灘吉将和さん
「灘吉将和さん:様々なスポーツへのチャレンジ:生涯スポーツ」
2020年8月18日公開
灘吉さんはこのインタビューを行う神屋伸行(KRC代表)の中学校同級生です。同じ陸上競技部に所属。三種競技Bで全日中を当時の近畿中学新で優勝しました。



接点は陸上競技ですが、灘吉さんは実は野球がベースにあり小学校ではリトルリーグとソフトボールをされていたそうです。中学校ではあえて総合的に身体を鍛える為に陸上競技をやっていたと聞いたことがあります。

その後、高校では滝川第二高校、大学では九州東海大と進み、現在はBALDOというゴルフメーカーで勤務されています。

先ずは紹介を兼ねて経歴の部分へ質問をさせて頂きます。灘吉さん、宜しくお願い致します?




Q.まず滝川第二高校を選ばれた理由を教えて頂けますか?

灘吉:中学生の時は陸上競技部だった為、県内の公立校の受験を考えていました。しかし、陸上競技部で鍛えた身体能力を買って頂き、私立強豪校の数十校から一緒に野球をやろうとオファーを頂きました。

その中でも滝川第二高校野球部の吉本宗泰監督(当時)は中学校まで足を運んで頂き、一緒に野球をやろう!と熱い言葉をかけて頂きました。

滝川第二高校の野球部グラウンドやトレーニング施設等の素晴らしい練習環境を見学し、同校への入学を決めました。



Q.元々、野球で進学を目指されていたのですか?陸上競技に未練はなかったです
か?


灘吉:プロ野球選手になる事が幼い頃からの夢で、小学校ではリトルリーグと少年団のソフトボールをかけもちしてました。野球が好きなあまり、投手として投げ過ぎた事もあり肘を故障してしまいました。

医師からは「中学生で野球をやれば将来投げれなくなる」と告げられ、陸上競技からプロ野球選手になった選手の例を教えていただき、中学生の間は陸上競技部で強い身体を作ろうと泣きながら決意した事を思い出します。

陸上競技は負けるのが嫌いな性格だったので「やるからには負けたくない」という思いと夢中で練習するうちに面白いように記録も伸び、陸上競技の素晴らしさを知りました。

でもやはりプロ野球選手になりたい!という思いが強かったので、陸上競技への未練は一切ありませんでした。



Q.高校野球に踏み込んだ時に陸上競技のこういった部分が活きた、というのはあ
りますか?


灘吉:野球は団体競技で自分がダメでも勝てる競技ですが、自分の活躍でチームを勝利へ導ける競技でもあり、新たに勉強する事の方が多く毎日が勉強で、とても悩み苦しんだ事を思い出します。

中学時代の陸上競技の経験が生きた事は、怪我をしない強い身体を作れた事と、目標を持って貪欲に努力する力が身についた事です。




Q.最近は若いうちに色々なスポーツを経験しておくと良いと言われますが、経験上どうですか?


灘吉:高校生までは色々なスポーツを経験する事はとても良い事だと思います。

英才教育を受け、1つの競技を子供の頃から徹底的に極めトップ選手になる事もありますが、私は身体が出来上がるまでは色々な競技にチャレンジし、本当に好きな競技や自分に合った競技を見つける事が良いのではないかと思います。

1番大切だと思うのは、選んだ競技が楽しくて大好きだ!という気持ちを持ち続ける事だと思います。




Q.今はどのようなスポーツをされていますか?


灘吉:現在はBALDOというゴルフメーカーに勤め、ゴルフ競技に夢中です。

ゴルフのストローク競技は50歳、60歳になっても現役でプレー出来、心・技・体を求められる奥深い競技の為、40歳を過ぎた今からはゴルフ競技を通して人生を楽しみ勉強したいと思ってます。



何歳からでも、いつまでも親しめるスポーツって良いですよね。

Q.最近は「生涯スポーツ」という言葉を耳にすることも増えましたし、我々もそういっ
た文化を広げたいと活動中ですが、現状はどうでしょうか?どんなことが必要だと思
われますか?


灘吉:プロがあるトップレベルで戦う競技スポーツはそのトップレベルのパフォーマンスでファンを作り大人、子供達にも夢や感動を与えます。

陸上競技やプロ野球選手などは、やはりアスリートとしてトップレベルのパフォーマンスを発揮し続けるという事の寿命は短いですよね。

生涯スポーツはアスリートとしてのパフォーマンスを競う事よりも、スポーツを楽しむ事によって笑顔を増やし、健康な身体を作り維持する事が大切だと思うので先ずは「楽しい、やってみたい」と思えるスポーツに出会える体験会などのイベントが必要ではないかなと思います。


Q.現在のゴルフに取り組まれている上で、今までのスポーツ体験はどのように活きておられますか?


灘吉:人よりも遠くに飛ばせたり、クラブを速く振れる等、体力面では陸上競技や野球を経験して培った強い身体が活きています。

スコアメイクやスイング作り等、直ぐには結果が出ない事を探求する力が身についたと私自身感じています。

ゴルフ競技は遠くに飛ばしたり、良いショットを打つ事=上達では無く、細かい部分まで周りがしっかり見れて気を配れる事や、大胆さも必要ですが丁寧に慎重に考える力など、人間性の進歩=ゴルフ力の進歩だと考えてます。

今からの人生を有意義に過ごす為にもゴルフ競技を通じ、人としても進歩し、何よりも健康第一で頑張りたいです!




おわりに


同じ中学校で陸上競技部に所属していたとはいえ、種目も違い、その後は野球をされているということもあってこういったお話しを聞く機会もありませんでした。

1つのスポーツを専門に取り組み続けることが多いと思いますが、灘吉さんのように「身体を作る」「生涯楽しめる」とスポーツにチャレンジ、親しまれる方も居られます。

簡単ではありますが、先ずは灘吉さんの来歴と活動を知って頂き、少しでも興味を持って頂けると幸いです。

現在、灘吉さんは加古川市にお住まいです。灘吉さんにこんなことを聞きたい?という方が居られましたらコメント、ご連絡ください。


今回も地域活性化事業、生涯スポーツ事業の一環として実施しました。少しでもここ加古川を、播磨地域を中心に生涯スポーツの楽しみを伝え、ご提案できればと思います。

インタビュアー:KRC代表 神屋伸行